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自分に合ったやり方で、やる <strong>PART 1</strong>
beyond worker 003
 2013,04,01

自分に合ったやり方で、やる PART 1

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−−−こちらの事務所も小さな平屋でいい雰囲気ですね。

当初は僕らも参道近くの物件を借りることを考えたけど、内装に時間がかかるのと、東京のスタッフが寝泊まりできるようにということで、駐車場付きの一軒家を借りることにしたんです。

長野に引っ越してきたのは、震災があった年、2011年の夏で、それまでは千駄ヶ谷のワンルームマンションで編集の仕事をこなしていました。千駄ヶ谷に編集部を構えてちょうど丸10年が過ぎた年に震災があって、原発が爆発した。関東の人たちは経験したとおもうけど、停電したり水道が停まったり、しばらくは余震も続いていたし、原発もこの先どうなるかわからない。それに政府の対応もあてにならないというので、とりあえず自分の身を守るために東京を離れるという人も出てきた。
それまで僕は茨城県のつくばという街で暮らしていました。つくばの前は東京に住んでいたんだけど、子供ができて実家に近いつくばに引っ越したんです。実家が近ければ親に子供の面倒を見てもらったりできるしというので3年くらいつくばで暮らしていました。東京の仕事場までの通勤時間は1時間くらい。通勤自体は苦ではなかったけれど、僕が東京にいて家族が茨城にいて離れていると、何かあったら面倒なことになるなと思ったんです。だから、直接のきっかけは震災かもしれないけど、でも、引っ越した理由はそれだけじゃないです。

スペクテイターを一緒に作っている相棒と何年か前から「東京じゃない場所で仕事できたらいいよね」っていう話をしていて、それで「BACK TO LAND」という特集で地方に移住した人達を取材したこともあるんですが、いつかは自分たちも都心を離れて自然に近いところで仕事をしてみたいと前から思っていたんですね。
スペクテイターの取材では海外取材に出かけることも多くて、アラスカとかメキシコとかに取材に出かけて、1ヶ月くらいは現地に滞在することも珍しくなかった。取材を終えて帰ってきてから原稿執筆に1ヶ月半から2ヶ月くらいかかることもある。そのあいだは編集部に詰めてほとんど外出しないことが多いんです。それから配本。書店や販売店にFAXを送ったり電話したり、伝票書いたり、梱包したり、そういうことに1ヶ月くらいかかるんですよ。少人数で作っているから。そうすると結局1号作るのに5ヶ月くらいは千駄ヶ谷の事務所か海外にいることになる。そんな生活だったので、どこにいても一緒じゃないかと前から思っていたんです。たまに原宿あたりに足を踏み入れるとキョロキョロしちゃって、「東京って、すごいなぁ」みたいな感覚になっていた。
千駄ヶ谷は東京のなかでもエアポケット的なところ。明治公園や神宮の森も近くにあって、落ち着いて仕事ができる環境だと思ったのでここに編集部を置こうと決めたんです。
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撮影:青野利光さん

でも、さっき言ったように海外長期取材をくりかえしていくうちに、スペクテイターを作るうえでは結局どこにいても一緒だろうという考えになってきて、東京にいなくてもいいじゃないかと。引っ越すなら長野か伊豆がいいよね、自然もあるし、そこでなら落ち着いて原稿も書けそうだと。そんな理想の仕事場のイメージだけはあったんだけど、でも、なかなかそう簡単に腰を上げることもできずに十年が経って震災が起きて「じゃあ、この機会に動いてみようか!」って引越したって感じなんです。
アメリカやカナダに取材に出かけたときに、アウトドアのフィールドに近いゲートタウンと呼ばれる街に立ち寄ったことがあるんです。たとえばオレゴン州のベンドとか、カナダのブリティッシュコロンビア州のネルソンとか、アラスカのガードウッドとか、自然と街の中間みたいなところに暮らしやすそうな街がある。そういうところには必ず小さなメディアの出版社があったり、若い人たちが集まるライヴハウスがあったり、なんだか楽しくやっている。そういう街に暮らしてみたいと前から思っていて、日本だったらどこかと言えば長野じゃないかということで長野を訪ねてみたんです。長野は東京から車をつかえば3時間くらいで行けるし、高速バスも新幹線も走っている。だったら仕事にも支障はないだろうと。
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撮影:青野利光さん

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