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自分に合ったやり方で、やる <strong>PART 1</strong>
beyond worker 003
 2013,04,01

自分に合ったやり方で、やる PART 1

−−−実際に長野を選んで、良かったところや不便なところはありますか?

まずは家賃が安いこと。この事務所も一軒で家賃は5万円。東京では車が二台停められる庭がついて5万じゃ借りられないですよね。自然が近くてスキーや山にも気軽に行けるのも良いことですかね。白馬にも野沢温泉にも一時間ほどで行けるし、いちばん近いスキー場まで20分。午後に家を出て2~3本滑って帰ってくるなんてこともできる。

この場所で仕事をするようになって、ひとりの時間が増えたことも良いことのひとつかな。東京にいると誰かが訪ねてきたりして仕事に集中できない日もあったけど、ここに越してきてからは原稿に専念したり、じっくり考える時間が増えました。でも、それは不便の裏返しでもあって、東京だったら放っておいても情報が集まったり、寄稿者と密にコミュニケーションできたけど、そういうことができなくなった。だから東京に行ったときには、なるべく人と会うようにしています。もちろんスペクテイターの僕以外の2人のスタッフとも可能な限り密に連絡を取り合うようにしています。

東京にいたときみたいに多くの人と会わない日々が続くとどうなるかはやってみないとわからないけど、今はFacebookとかネットのツールもあるし、それらでカバーされている気もします。
強いて不満を言うなら、東京に比べると飲食店や本屋さんの品揃えには満足いかないところはありますね。だから東京に行ったときに買いだめしたり、ネットでモノを買うことも増えました。「東京だったら買えたのに」っていうものもある。例えば、食材とか画材とか古本とか、東京だったら何でも買えるのになぁと思うことがあります。

−−−雪山に行けるのはいいですよね。

僕はアウトドアスポーツが得意なほうじゃないけど、近くに山があるから自然のなかで遊ぶ機会も増えたし、自然に触れることで都会では感じなかった感性が刺激されているんじゃないかと思うこともあります。それが表現にどう反映するかは、まだわかりませんが。こっちに越してきてからアウトドア関係の編集仕事を依頼されたりする機会も増えました。偶然かもしれないけど。自然の近くに暮らしているから言えることもありますよね。たとえば東京で「土のある生活っていいよね」って言いにくいというように。こっちだったら周りに農的な暮らしを実践している人も多いし、自然の恵みとか偉大さを実感する場面も多いですから。

>>『自分にあったやり方で、やる Part2』へ続く

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